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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2017UCIトラック世界選手権初日の日本勢は男子チームスプリント7位、女子団体追抜11位、女子スクラッチの上野みなみ21位


日本新記録をマークした女子団体追抜 Photo:Takenori WAKO


2017UCIトラック世界選手権初日が終わりました!
本日の日本チームは男子チームスプリント、女子団体追抜、女子スクラッチに出場。


男子チームスプリントはW杯第4戦でデビューを飾ったBMXのトップライダー・長迫吉拓選手が1走を務め、2走に新田祐大選手、3走に渡邉一成選手という布陣で臨み、予選をクリアしましたが、続く1回戦は勝ち上がれず、メダル決定戦に進むことはできませんでした。それでも、長迫選手が17秒台を安定して出せることや、予選では3走として4番目のタイムを出した渡邉選手の存在など、今後に繋がる形が見えたのではないかと感じます。


女子団体追抜は予選は突破できませんでしたが、日本記録を更新! これまでの記録は2016年1月のアジア選手権のもので、今回はその時のメンバーだった塚越さくら選手と梶原悠未選手に代わり、鈴木奈央選手と橋本優弥選手が入っての記録更新ということで、女子中距離陣全体のレベルアップがうかがえる結果と言えます。まだまだ世界との差はありますが、これを弾みに頑張ってほしいですね!


女子スクラッチは1月に鎖骨骨折した上野みなみ選手が出場。調子はだいぶ上がってきているというコメントもありましたが、スクラッチでは本領を発揮できず。最終日には最も得意とするポイントレースに出場予定ですので、こちらに期待です!


では、現地から昼の部に行われた団体追抜の写真が先に届いていますので、そちらとともに大会初日の結果を振り返ります。夜の部に行われた種目の写真は届き次第、追加でアップします!


★男子チームスプリント
16チームが出走。
日本からは長迫吉拓選手、新田祐大選手、渡邉一成選手が出場。
上位8チームが1回戦に進む予選、44秒363で8位となった日本チームは1回戦進出を決めます。
1回戦は予選1位のニュージーランドとの対戦となり、日本チームは予選のタイムを上回る44秒154をマークしますが、43秒台前半を叩き出したニュージーランドに敗れ、ここで敗退となりました。
1-2位決定戦はニュージーランドと予選6位のオランダの対戦となり、ニュージーランドが優勝。
予選2位のフランスと予選4位のポーランドの対戦となった3-4位決定戦は、僅差の争いを制したフランスが勝利をあげています。



1走長迫、2走新田、3走渡邉で臨んだ日本チームは7位 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 ニュージーランド 44.049
2位 オランダ 44.382
3位 フランス 43.536
7位 日本(長迫吉拓・新田祐大・渡邉一成) 44.154


★女子チームスプリント
12チームが出走。日本からの出場はありません。
予選は1位ドイツ、以下オーストラリア、ロシア、中国、スペイン、オランダ、カナダ、コロンビアが1回戦進出を決めます。
1回戦の結果から、1-2位決定戦は予選3位のロシアと予選2位のオーストラリアの対戦となり、ここはロシアが勝利を収め、優勝を飾りました。
予選1位のドイツと予選4位の中国の対戦となった3-4位決定戦はドイツが勝利。


終結
1位 ロシア 32.520
2位 オーストラリア  32.649
3位 ドイツ 32.609


★男子団体追抜(予選・1回戦)
17チームが出走。日本からの出場はありません。
予選ではオーストラリアが世界記録までコンマ3秒に迫る3分50秒577を叩き出しての1位。以下、ニュージーランド、イタリア、フランス、イギリス、ロシア、ベルギー、スイスが1回戦進出。
続く1回戦の結果から、翌日に行われる決勝の組み合わせは1-2位決定戦はオーストラリアとニュージーランド、3-4位決定戦はイタリアとイギリスの対戦となっています。



予選1位のオーストラリア Photo:Takenori WAKO


★女子団体追抜(予選)
14チームが出走。
日本からは上野みなみ選手、中村妃智選手、鈴木奈央選手、橋本優弥選手が出場。
上位8チームが1回戦に進む予選、日本チームは4分34秒362の日本新記録をマークしますが、順位は11位で残念ながら1回戦進出はなりませんでした。
予選1位アメリカ、2位オーストラリア、3位カナダ、4位イタリア、5位イギリス、6位ニュージーランド、7位フランス、8位ポーランドが大会2日目の1回戦・決勝に進みます。



日本新記録を出すも11位で予選敗退となった日本 Photo:Takenori WAKO



レースを終えて戻って来る鈴木奈央と橋本優弥 Photo:Takenori WAKO



肩につかまって歩くほど出し切った様子の中村妃智 Photo:Takenori WAKO



レース後に飯島誠コーチとミーティング Photo:Takenori WAKO


★女子スクラッチ
日本からは上野みなみ選手が出場。
有力どころが揃った6選手がラップを決める展開となり、最後のゴール争いを制したRachele BARBIERI(イタリア)が優勝。
上野選手は後方でのフィニッシュとなり、21位という結果でレースを終えています。


終結
1位 Rachele BARBIERI(イタリア)
2位 Elinor BARKER(イギリス)
3位 Jolien D'HOORE(ベルギー) 
21位 上野みなみ(日本) -1lap


大会2日目は日本時間4月13日(木)16:00より競技開始となります。


♦大会2日目のタイムスケジュールはこちら。表記の時間は現地時間です。日本のほうが1時間進んでいます。
http://www.tissottiming.com/File/Download?id=00030E0002FFFFFFFFFFFFFFFFFFFF0C


♦スタートリスト&リザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition?id=00030E0002FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=CT&year=2017


大会2日目は男子ケイリン、男子団体追抜(決勝)、男子スクラッチ、女子スプリント(予選〜1/4決勝)、女子団体追抜(1回戦〜決勝)が行われます。
日本からの出場は男子ケイリンのみとなり、河端朋之選手と脇本雄太選手、そして新田祐大選手が出場です!