台湾・高雄のバンクで練習中のナショナルチーム中距離陣&ドリームシーカー&ブフリ
今季のトラックW杯は11月から始まりますが、その出場権取りはすでに佳境に入っています。
日本ナショナルチームも現在、ポイント獲得のためクラス1カテゴリーの大会を中心に参戦中ですが、短距離陣はアメリカ遠征へ、中距離陣は台湾でのレースをセレクトしました。
今回、トラックナショナルチーム中距離陣が出場する大会は「2017 Taiwan Cup Track International Classic I & II(クラス1)」。
6月25日(日)〜27日(火)までの3日間に渡り、台湾・高雄のベロドロームで開催されます。
2日間開催のトラックカップIと1日開催のトラックカップII、2大会に分かれています。
★Taiwan Cup Track International Classic I 6月25日(日)〜26日(月)
実施種目:オムニアム、スプリント、ケイリン、タイムトライアル、チームスプリント
★Taiwan Cup Track International Classic II 6月27日(火)
実施種目:スプリント、ケイリン、スクラッチ
日本ナショナルチームからは今村駿介選手(中央大学)、松本憲斗選手(鹿屋体育大学)、鈴木奈央選手(JPCA・JPCU静岡)、橋本優弥選手(鹿屋体育大学)の4名が出場。
今回はオムニアム、スクラッチともに同チームから2名ずつ出場できるため、全員がこの2種目を走ります。
また、今大会にはUCIトラックチームの「Dream Seeker Racing Team」から、深谷知広選手と和田真久留選手も参戦! 深谷選手がケイリン、和田選手がスプリントに出場予定です。
さらには、現在短期登録で日本の競輪を走っている、マティエス・ブフリ選手もオランダナショナルチームとして単独でエントリーしています!
この大会を取材すべく、台湾・高雄に来ているのですが、とにかく暑いの一言です…。気温は30度を少し超えるくらいなのですが、湿度が高く、日差しが強烈なので、体感温度はもっと高く感じます。
今日は大会前日の練習日だったのですが、選手は暑さに加え、アジアの屋外バンク特有のガタガタ走路にだいぶ苦しめられていました。
◎大会前日レポート
2017台湾トラックカップの舞台となるKaohsiung Nanzih Velodrome
今村駿介選手。昨年もこの大会に出場し、オムニアムとスクラッチで優勝。今回の抱負は「まずは200点のUCIポイントが取れるように1位を目指して。松本さんもいるので、2人で1位、2位が取れるように協力しながら走りたいと思います」
松本憲斗選手。「自分らしい、積極的な走りができたらと思っています。優勝を狙って頑張りたいです」
鈴木奈央選手。昨年のこの大会ではオムニアムで優勝、スクラッチは3位。「去年はオムニアムで優勝しているので、また今年も優勝できるように頑張ります」。ちなみに開会のセレモニーでコメントを求められるなど、現地での鈴木選手の注目度は高し!
橋本優弥選手。バンクの荒れっぷりにだいぶ手を焼いていたようなのですが、「バンクコンディションが悪いのはみんな同じ条件なので、自分の今持っている力を出し切って、良い結果に繋がればいいなと思っています」
今回、日本チームの指揮を執るのは中距離アシスタントコーチに就任した佐藤一朗氏。「今大会はポイントを取りにきているので、エース級の選手はもちろんですけど、それ以外の選手もしっかりポイントを重ねてもらって、W杯出場に向かっての足掛かりにしてもらえればなと思います。それと、このあとも転戦が続くので、体調を崩さないこと、怪我をしないこと、そういったことも重視していきたいと思います」
今大会を戦うナショナルチームの面々
こちらはドリームシーカーの深谷知広選手と和田真久留選手、そして単独参戦のマティエス・ブフリ選手
5月の全日本トラックで競技復帰した深谷選手。国際大会出場もかなり久しぶり
今回はケイリンに出場予定の深谷選手。暑さとバンクのガタガタぶりに困惑も「2日あるのでしっかり慣れるようにしたいですね」
和田選手も「過去最高のバンク(苦笑)」と嘆く。強敵ブフリ選手がいるものの、スプリントでしっかりポイントを稼ぎたいところ!
明日25日(日)の日本勢の出場は女子オムニアムに鈴木選手と橋本選手、男子スプリントに和田選手の予定となっています!