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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2017-2018トラックW杯第1戦プルシコフ大会最終日の日本勢は、女子ケイリンで小林優香が7位! 太田りゆは25位。男子スプリントは河端朋之15位、脇本雄太22位、新田祐大28位で全日程を終える

2017-2018トラックW杯第1戦プルシコフ大会3日目、ついに最終日となりました。
この日に行われたのは男子スプリント、男子団体追抜(1回戦〜決勝)、男子オムニアム、女子ケイリン、女子チームスプリント(1回戦〜決勝)、女子マディソン、女子個人追抜。


日本からは男子スプリント河端朋之選手、新田祐大選手、脇本雄太選手、女子ケイリンに小林優香選手と太田りゆ選手が出場しました。


まず男子スプリントは3選手とも予選を突破しますが、予選21位の脇本選手、28位の新田選手は次の1/16決勝で、敗退。予選16位の河端選手は1/16決勝を勝ち上がるも、1/8決勝で敗れ、日本勢はここで全員敗退となりました。
わかりきったことではあるのですが、やはり予選の順位はかなり重要で、下位で通過してもすぐに上位の選手と対戦することになってしまい、勝ち上がるのは非常に厳しくなります。
今大会は各国ともニューフェイスが多かったのですが、それでも10秒119を出した新田選手がギリギリで予選通過という状況を考えると、もはや予選での9秒台は絶対条件と言っても過言ではないようです…。


女子ケイリンはともにW杯初参戦の小林優香選手と太田りゆ選手が出場しました。
小林選手は1回戦を先行で勝ち上がると、決勝進出を懸けた2回戦でも積極的な先行策に。ここでは惜しくも4着となり、7-12位決定戦回りとなりましたが、最後は1着で締め、最終順位は7位とシングルリザルトを獲得! 今後への期待がふくらむ走りをみせてくれました。
新人の太田選手は1回戦で敗退となりましたが、まだまだ競走経験が少ないだけに、これからが楽しみな選手です。


では、現地から届いた写真とともに大会初日の結果を振り返ります!


★男子スプリント
日本からは河端朋之選手、新田祐大選手、脇本雄太選手が出場。
上位28名までが通過となる予選は、河端選手が9秒933で16位、脇本選手が9秒999で21位、新田選手が10秒119で28位となり3選手とも次の1/16決勝進出を決めます。予選1位はHarrie LAVREYSEN(オランダ)で9秒649。
1/16決勝では新田選手がマシュー・グレッツアー(オーストラリア)に、脇本選手がPavel YAKUSHEVSKIY(ロシア)にそれぞれ敗れ、ここで敗退。河端選手は予選タイムはほぼ変わらないダミアン・ジリンスキー(ポーランド)との対戦に勝利し、1/8決勝へ駒を進めます。しかし、1/8決勝では予選1位のLAVREYSENに敗れ、日本勢はここで全員レースを終えることに。
1-2位決定戦は予選2位のMateusz RUDYK(ポーランド) と予選5位のグレッツアーの対戦となり、ここはグレッツアーがストレート勝ちで優勝を飾りました。
LAVREYSENとドーキンスニュージーランド)の対戦となった3-4位決定戦は、ドーキンスが勝利。



予選16位の河端朋之。タイムは9秒933 Photo:Takenori WAKO



河端は1/16決勝を勝ち上がり、1/8決勝まで進むも、ここで敗退 Photo:Takenori WAKO



予選21位の脇本雄太。タイムは9秒999 Photo:Takenori WAKO



1/16決勝で敗れた脇本 Photo:Takenori WAKO



予選28位の新田祐大。タイムは10秒119 Photo:Takenori WAKO



新田も1/16決勝で敗退となった Photo:Takenori WAKO




1-2位決定戦。優勝はグレッツアー(オーストラリア) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Matthew GLAETZER(オーストラリア)
2位 Mateusz RUDYK(ポーランド
3位 Edward DAWKINS (ニュージーランド
15位 河端朋之(JPC)
22位 脇本雄太(日本)
30位 新田祐大(ドリームシーカー)


★女子ケイリン
日本からは小林優香選手と太田りゆ選手が出場。
2着権利の1回戦、第2ヒートの小林選手は先行で2着に入り、2回戦進出を決めます。第4ヒートの太田選手は4着で敗者復活戦へ回りますが、ここでは5着と勝ち上がれず、敗退。
2回戦に進んだ小林選手は、早めの先行策で逃げ切りを狙いますが、ゴールまでは粘れず4着。決勝進出はならず、7-12位決定戦へ回ります。
7-12位決定戦では見事1着を取り、最終順位を7位としました。
決勝は、クリスティナ・フォーゲル(ドイツ)が世界チャンピオンの力を見せつけて優勝。フォーゲルはスプリント、チームスプリントと合わせ、今大会3冠を達成しています。


◎1回戦

第2ヒート。先行勝負の小林優香 Photo:Takenori WAKO



2着に残り、2回戦進出を決める Photo:Takenori WAKO



第4ヒート。残り1周でフォーゲル(ドイツ)が先行、太田は3、4番手の位置 Photo:Takenori WAKO



巻き返しはならず、太田は4着。敗者復活戦は5着で、1回戦敗退となる Photo:Takenori WAKO


◎2回戦

第1ヒート。ペーサー退避から上昇し、残り2周で先頭に立った小林 Photo:Takenori WAKO



ここは粘り切れず、4着で決勝進出は逃す Photo:Takenori WAKO


◎7-12位決定戦

残り2周。小林は後方で展開を伺う Photo:Takenori WAKO



残り1周 Photo:Takenori WAKO



ここから仕掛けていく小林 Photo:Takenori WAKO



捲り切った小林が1着でゴール! 最終順位を7位とした Photo:Takenori WAKO


◎1-2位決定戦

先行はフォーゲル Photo:Takenori WAKO



このまま押し切ったフォーゲルが優勝! Photo:Takenori WAKO



この日はチームスプリント(1回戦と決勝)も走っているだけに、レース後はさすがに疲れた様子のフォーゲル Photo:Takenori WAKO



表彰式を待つ間にじゃれ合うフォーゲルと2位の Daria SHMELEVA(ロシア) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 VOGEL Kristina(ドイツ)
2位 SHMELEVA Daria(ロシア)
3位 MORTON Stephanie(オーストラリア)
7位 小林優香(日本)
25位 太田りゆ(JPC)


★女子チームスプリント(1回戦〜決勝)
初日に行われた予選上位8チームが1回戦に出走。
1回戦の結果から、1-2位決定戦は予選1位のドイツと予選3位オランダの対戦となり、ドイツが優勝。
予選2位ロシアと予選4位リトアニアの対戦となった3-4位決定戦は、ロシアが勝利を収めています。



3位ロシア Photo:Takenori WAKO



2位オランダ Photo:Takenori WAKO



優勝のドイツ  Photo:Takenori WAKO



表彰式  Photo:Takenori WAKO


終結
1位 ドイツ  32.668
2位 オランダ 33.238
3位 ロシア  32.631
12位 JPC(前田佳代乃・太田りゆ) 34.257 ※日本新記録


★男子オムニアム
日本からの出場はありません。
クラッチ、テンポ、エリミネーションの3種目を終えて、暫定首位で最終種目のポイントレースを迎えたNiklas LARSEN(デンマーク)は、ラップ合戦の様相となった展開のなか、ただ一人3ラップを決め、2位以下に大差をつけて優勝。




全ての種目で2位以上を獲得、ポイントレースでも圧勝したNiklas LARSEN(デンマーク)が優勝 Photo:Takenori WAKO



地元ポーランドのSzymon SAJNOKが2位に入り、会場も沸く Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Niklas LARSEN(デンマーク) 191p
2位 Szymon SAJNOK(ポーランド) 149p
3位 Claudio IMHOF(スイス) 147p


★男子団体追抜(1回戦〜順位決定戦)
初日に行われた予選上位8チームが1回戦に出走。
1回戦は予選2位のポーランドが降格となるアクシデントもあるなか、最終的に1-2位決定戦は予選1位のイタリアと予選4位ドイツの対戦となり、イタリアが優勝を飾りました。
予選5位スイスと予選6位ロシアの対戦となった3-4位決定戦は、ロシアが追抜きで勝利。



4位スイス Photo:Takenori WAKO



3位ロシア Photo:Takenori WAKO



2位ドイツ Photo:Takenori WAKO




優勝のイタリア Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 イタリア 3:56.433
2位 ドイツ  3:57.778
3位 ロシア  4:01.733


★女子マディソン
日本からの出場はありません。
17チームが出走。全てのスプリント周回で得点に絡んだ世界チャンピオンのベルギーが、追い上げるイギリスを抑え、優勝。



3位イタリア Photo:Takenori WAKO



2位イギリス Photo:Takenori WAKO





優勝のベルギー Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 ベルギー 29p
2位 イギリス 23p
3位 イタリア 13p


★女子個人追抜
日本からの出場はありません。
予選1位のJustyna KACZKOWSKA(ポーランド)と予選2位のAnnemiek VAN VLEUTEN(オランダ)の対戦となった1-2位決定戦は、5秒近い差をつけてKACZKOWSKAが優勝を飾りました。
3-4位決定戦は予選4位のElisa BALSAMO(イタリア)が、予選3位のGudrun STOCK(ドイツ)に逆転で勝利。



3位Elisa BALSAMO(イタリア) Photo:Takenori WAKO



2位Annemiek VAN VLEUTEN(オランダ) Photo:Takenori WAKO



優勝のJustyna KACZKOWSKA(ポーランド) Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Justyna KACZKOWSKA(ポーランド) 3:31.261
2位 Annemiek VAN VLEUTEN(オランダ) 3:36.497
3位 Elisa BALSAMO(イタリア) 3:33.888


♦全種目のリザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition/00030E0003FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF/CT/2017