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 「TEAM BRIDGESTONE Cycling」と「CielBleu鹿屋」が2019年のチーム体制を発表

トラック・ロードレース・MTBと幅広く活動する「チームブリヂストンサイクリング」と、中長距離のトラック選手を中心とする地域密着型プロサイクリングチーム「シエルブルー鹿屋」が、2019年のチーム体制を発表しました。


「チームブリヂストンサイクリング」は今年から大きく体制が変わり、トラックの中距離ナショナルメンバーをはじめ、橋本英也選手や太田りゆ選手といった競輪選手がチームに加わるなど、トラック競技の強化を進めましたが、来シーズンはロードの強化も図るため、新たにロードメインの4名の選手を獲得。2019年の活動方針として「トラック・ロード・MTB、参加するすべての種目でダントツの強さ」を目指し、2020東京オリンピックでのメダル獲得に焦点を絞った活動を行うとのこと。
尚、トラック班からは一丸尚伍選手と原田裕成選手がチームを離れましたが、原田選手は「シエルブルー鹿屋」へ移籍、一丸選手は現在のところまだ移籍先のチームは発表されていません。


「シエルブルー鹿屋」は、2015年にUCIトラックチームとして活動を開始した、日本ではプロトラックチームの先駆けといえる存在。世界選手権やW杯でのメダル獲得経験を持つ上野みなみ選手、リオ五輪オムニアム代表の山本さくら選手(旧姓:塚越)を中心に、鹿屋体育大学出身・在学生で構成されるチームですが、2019年は新たにチームブリヂストンサイクリングから移籍した原田裕成選手と、鹿屋体育大学を卒業する冨尾大地選手が加入します。
チームの活動方針は「2020東京オリンピック」「燃ゆる感動きばれかごしま国体」へ向け、より一層の強化を図っていくとのこと。


■「TEAM BRIDGESTONE Cycling」2019年チーム体制

★所属選手
◎トラック/ロードレース
近谷涼
窪木一茂
橋本英也
石橋学
沢田桂太郎
今村駿介
太田りゆ
平塚吉光(新規加入)
黒枝士揮(新規加入)
徳田優(新規加入)
孫崎大樹(新規加入)


MTBクロスカントリー
沢田時
平野星也


トライアスロン
上田藍
ゴードンベンソン


◎パラトライアスロン
谷真海
秦由加子


★機材サポート選手
梶原悠未
小林優香
エカーズ(若手育成チーム)
チーム ユーラシア(若手育成チーム)


★監督
◎トラック/ロードレース
六峰亘


MTBクロスカントリー
小林輝紀


★選手コメント

近谷涼 トラック・ロード
「2019年の目標は、東京2020オリンピック出場枠を得るために、オリンピックポイントを獲ること。そしてワールドカップでの表彰台、世界選手権での入賞です。チームパシュートでのタイムで言うと、3分55秒を切ることです。これが現実的であり、達成可能な目標だと思っています。そのために最近は、体の使い方、そして食事の内容を見直しています。もちろん練習もいつもどおりに行っていて、その内容にも変化をつけてはいますが、アスリートとしての体の土台的な部分をしっかりさせることで、練習の効果もさらに身になると思っています」



窪木一茂 トラック・ロード
「2019年は『情熱と科学の融合をペダルに伝える』がメインテーマです。トラック中距離の東京2020オリンピック種目であるオムニアム・団体追抜・マディソン、すべてに日本代表として出場するため、国内はもちろん海外でのワールドカップで確実に結果を残す一年にします。また、ロードレースでも出場するレースすべてで最高のパフォーマンスを示し、サイクリングファンの心を打つ情熱的な走りを約束します。トラックでもロードレースでも強いという、2018年をさらに進化させた二刀流を、より多くの方に見て欲しいです。そして2018年後半、トラックのナショナルチームに入った事で、より科学的なトレーニングを重ねることが可能になりました。現時点では導入期のため、自分自身で養成してきたこれまでのフィジカルと、最新の科学的トレーニングを融合させている段階です。ただ、これまでの経験と科学はどちらが優位に立つというものではありません。むしろ世界の強豪国に立ち向かうんだという強い情熱を、最先端の科学的トレー二ングにマッチさせること。これを今、試行錯誤しています」



橋本英也 トラック・ロード
東京2020オリンピック出場枠を獲得を軸にして活動していきます。それに伴い、競輪、ロードレースでの結果も両立させていきたいと思っています。冬場はトラックのシーズンなので、2019年初頭のワールドカップ・オムニアムへの出場に向けた体作りを、特に有酸素運動を包括したトレーニングを進めています。とにかくオリンピック出場の枠を取るために、全力を尽くします。また、今住んでいる伊豆の魅力は、山から見る美しい景色ですね。西伊豆スカイライン、箱根、とにかく自然が目に美しくて、練習にもサイクリングにも最高の場所だと感じています」



沢田桂太郎 トラック・ロード
「2019年は、チームパシュートでの日本のオリンピックランキングを、一つでも上に押し上げたいと思っています。東京2020オリンピックに出場するには、オリンピックランキング8位以内に入るのが条件です。これを狙って行きます。現状から言えば、メダルを獲るよりも、まずは出場することを目標としてやっていかなければならないと感じています。そのためにも、チームで走るロードレースも走り、ナショナルチームでの走りに活かしていくことが大切だと思っています。チームが出場するJプロツアーのシリーズ戦などに、出場することで強度を確保でき、普段の練習では補いきれない強度を体感できるからです。現に、2018シーズンを主にJプロツアー走ってきた窪木さんは、トラックナショナルチームのメンバー以上の成績を出していますので、そのやり方が間違っているとは思いませんし、それが正解だとも感じています」



今村駿介 トラック・ロード
「2019シーズンに向け、まずは日本ナショナルチームチームパシュートのメンバーとして、レギュラーの4人の中に入るという目標があります。また個人としての全日本選手権のタイトルを、可能な種目で獲りたいと思っています。今は窪木さんが日本で一番強いと感じていますので、窪木さんに太刀打ちできるようにがんばります。そのためには本人の窪木さんに尋ねるのが一番と思い、少しずついろんなことを勉強させてもらっています。栄養について、食事について、勉強させてもらい実行しています。事実、気にし始めてから少しずつ、体脂肪も落ち始めています。今年はそこをさらに煮詰めて行きます。個人的には、英語をより自由に使いこなせるよう勉強しています。またチーム拠点のある伊豆地域は、人が優しいなと感じます。特に、道を渡ろうとすると、だいたいクルマが止まってくれるのが嬉しいです」



太田りゆ トラック
「2018−2019シーズンの明確な目標は、ワールドカップケイリン種目で決勝を走ること。上位6人に入るというのがしっかりとした目標です。2018年10月のワールドカップでは、敗者復活戦から1着になり、準決勝に上がりました。敗者復活戦とはいえ、ワールドカップなのでかなりのレベルでしたから、そこで自信を持ってレースを見ながら自分で動いて一着が取れたことに手応えを感じました。また準決勝では3着まで決勝に上がれる中で4着でしたが、内容としては自分が2周逃げて、というレースだったので、自分で頑張った上での結果なので、納得できています。スプリント種目に関しては、決勝での一回戦を勝つことです。予選を通過した次の人に勝つ、というのが今の私には難しいところ。ここで勝てれば、スプリント競技での東京2020オリンピックも見えてきます」


■「CielBleu鹿屋」2019年チーム体制
★所属選手
上野みなみ(中長距離)
山本さくら(中長距離)
堀航輝(短距離)
橋本優弥(中長距離:研修生)
原田裕成(中長距離) ※新規加入
冨尾大地(中長距離) ※新規加入


★選手コメント

原田裕
「2019シーズンを素晴らしい環境で戦えることを非常に楽しみにしています! トラックレースが主体のシーズンになると思いますが、たくさんの市民の応援や、熱狂的なHaradaファンの応援に応えるべく、熱い走りをしますので、今まで以上の熱い応援をお願いしたいです! それだけでなく、自転車競技の普及と『自転車競技ってこんなにかっこいいんだぜ』」ということを知ってもらうが、僕の使命だと思っています! 2019シーズンも応援よろしくお願いします!」



冨尾大地
「この度、CielBlue鹿屋に加入させていただくことになりました、冨尾大地です。U23カテゴリー最後の年となるので、全日本選手権RR優勝を目指したいと思います。また2020年に開催される鹿児島国体に向けてトラック競技の強化もピッチをあげて進めていきます。チーム、個人での勝利を積み上げられるよう精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします!」