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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

2018-2019トラックW杯第6戦香港大会最終日の日本勢は女子ケイリンで太田が銀メダル獲得! 小林は12位。男子スプリントの深谷11位、新田15位、河端20位。女子オムニアムの古山22位。女子スクラッチの鈴木10位

 

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女子ケイリンで銀メダルを獲得した太田りゆ

2018-2019トラックW杯第6戦香港大会も最終日を迎えました。

この日は男子スプリント、男子マディソン、女子ケイリン、女子オムニアム、女子スクラッチが行われ、日本からは男子マディソンを除く4種目に出場。

 

最終日は女子ケイリンで太田りゆ選手が銀メダルを手にしました! 太田選手はW杯での決勝進出は今大会が初めてで、もちろんメダル獲得も初となります。

太田選手は2016年に適性で競輪学校に入学。それまで自転車経験はほぼありませんでしたが、学校でも当初から頭角を現し、その才能をブノワコーチに認められ、自転車競技を始めました。本格的に競技に取り組むようになって、実質まだ3年も経っていない太田選手ですが、W杯という大舞台で素晴らしい活躍を見せてくれました。

 

これで日本チームは男子チームスプリント銀、男子ケイリン銀、女子ケイリン銀と、3つのメダルを獲得し、今季W杯最終戦となる第6戦香港大会を締めくくっています。

 

では、大会最終日の結果を振り返ります。

 

★女子ケイリン

日本からは小林優香選手と太田りゆ選手が出場。

2着上がりの1回戦は小林選手1着、太田選手2着でともに2回戦へ進出。

両選手が同乗となった2回戦第1ヒート、残り1周半で小林選手とMadalyn GODBYアメリカ)が落車。太田選手は3着で決勝進出を果たしますが、DNFとなった小林選手は7-12位決定戦へ。

勝戦、最後尾からのレースとなった太田選手は、残り1周で捲っていったリー・ワイジー(ホンコンチャイナ)に乗って上昇。最後は大外から追い込んで2着に入り、見事銀メダルを獲得! 優勝は第5戦に続いてのリー・ワイジー

7-12位決定戦に回った小林選手は棄権となり、最終順位を12位で終えています。

 

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1回戦。第1ヒートの太田は2着で2回戦進出を決める Photo:Takenori WAKO

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第2ヒートの小林も1着で2回戦へ Photo:Takenori WAKO

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2回戦。小林と太田が同乗した第1ヒート、残り1周半で小林が落車 Photo:Takenori WAKO

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決勝のレースを待つ6選手

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「なにがなんでもメダルを獲る」という強い決意でレースに臨んだという太田

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勝戦周回。太田は抽選ではトップを引いたものの、その後車を下げて最後尾へ Photo:Takenori WAKO

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残り1周。太田はまだ後方 Photo:Takenori WAKO

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最終バックへ。大本命リー・ワイジーの後位から上がっていく太田 Photo:Takenori WAKO

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最後の直線に入り、先頭に立ったリーを大外から太田が追い込む Photo:Takenori WAKO

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リーを交わすことはできなかったが、太田は2着でゴール! Photo:Takenori WAKO

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レースを終え、引き上げてきた太田の目には涙が

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ブノワコーチと喜びを分かち合う

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表彰式 Photo:Takenori WAKO

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銀メダルを手にした太田

 

終結

1位 LEE Wai Sze(ホンコンチャイナ)

2位 太田りゆ (日本)

3位 LEE Hoi Yan Jessica(GIANT-MAX SUCCESS SPORTS PRO CYCLING)

12位 小林優香(ドリームシーカー)

 

★男子スプリント

日本からは河端朋之選手、新田祐大選手、深谷知広選手が出場。

上位28名が通過となる予選は、深谷選手が1001310 位、新田選手が1011817位、河端選手が1014119位となり、3選手揃って1/16決勝へ。

1/16決勝では深谷選手がMaxim NALYOTOVカザフスタン)に、新田選手がRobin WAGNERチェコ)にそれぞれ勝利しますが、河端選手はJuan PERALTA GASCON (スペイン)に敗退。

続く1/8決勝は、新田選手が予選1位のNjisane PHILLIPトリニダード・トバゴ)に敗れ、深谷選手もThomas CLARKE(オーストラリア)にわずか0.001秒差で惜敗し、日本勢は全員ここで敗退に。

決勝はオーストラリア勢同士の対戦となり、優勝を手にしたのは深谷選手を破ったCLARKE

 

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予選19位の河端 Photo:Takenori WAKO

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予選17位の新田 Photo:Takenori WAKO

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予選10位の深谷 Photo:Takenori WAKO

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1/16決勝で敗退となった河端 Photo:Takenori WAKO

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新田は1/16決勝を勝利し、1/8決勝へ駒を進める Photo:Takenori WAKO

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深谷も1/16決勝を勝利し、次の1/8決勝へ Photo:Takenori WAKO

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1/8決勝。新田は予選1位のNjisane PHILLIP(トリニダード・トバゴ)に敗退 Photo:Takenori WAKO

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深谷写真判定の末、0.001秒差でThomas CLARKE(オーストラリア)に敗れる Photo:Takenori WAKO

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オーストラリア勢同士の対戦となった決勝を制したのはCLARKE Photo:Takenori WAKO

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表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結

1位 Thomas CLARKE(オーストラリア)

2位 James BRISTER (オーストラリア)

3位 XU Chao(中国)

11位 深谷知広(日本)

15位 新田祐大(日本)

20位 河端朋之(JPC

 

★女子オムニアム

日本からは古山稀絵選手が出場。

古山選手は1種目めのスクラッチ20位、2種目めのテンポレース17位、3種目めのエリミネーション23位と大きな着が続き、3種目終えて暫定22位で最終種目ポイントレースを迎えます。ポイントレースでは3点獲得しますが、順位を上げることはできず、最終順位は22位。

優勝は2位と2点差の暫定首位から、ポイントレースで21点を追加し、最終的に大きく後続を引き離した世界チャンピオンのKirsten WILD(オランダ)。

 

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第3戦ベルリン大会に続き、W杯のオムニアムには2度目の参戦となる古山。前半のスクラッチ20位、テンポレースは17位 Photo:Takenori WAKO

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エリミネーションは23位と、3種目終えて暫定22位で最終種目のポイントレースへ Photo:Takenori WAKO 

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ポイントレースを前に表情の硬かった古山だが、イアンコーチと話し、最後は笑顔でバンクへ向かう

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なかなか得点できずにいた古山だが、終盤のポイント周回で2着に入り3点を獲得。最終的に22位でレースを終える Photo:Takenori WAKO

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優勝は世界チャンピオンのKirsten WILD(オランダ) Photo:Takenori WAKO

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表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結

1位 Kirsten WILD(オランダ) 137p

2位 Laurie BERTHON(フランス) 114p

3位 Alexandra MANLY(オーストラリア) 112p

22位 古山稀絵(日本) 14p

 

★女子スクラッチ

日本からは鈴木奈央選手が出場。

集団のまま残り1周へ向かう中、鈴木選手は後方に位置。ここから捲っていきますが、最終的に10位でゴール。

優勝は第5戦に続いての連勝となったMartina FIDANZA (イタリア)。

 

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前回の第5戦ではこの種目で5位に入っている鈴木奈央が出場 Photo:Takenori WAKO

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レースは集団のまま進んでいく Photo:Takenori WAKO

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残り1周。鈴木は後方の位置 Photo:Takenori WAKO

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追い上げを見せるも鈴木は最終的に10位でゴール Photo:Takenori WAKO

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優勝は第5戦に続いてのMartina FIDANZA (イタリア) Photo:Takenori WAKO

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表彰式 Photo:Takenori WAKO

終結

1位 Martina FIDANZA (イタリア)

2位 Alex MARTIN-WALLACE(オーストラリア)

3位 Jolien D'HOORE(ベルギー)

10位 鈴木奈央(日本)

 

★男子マディソン

18チーム出走。日本からの出場はありません。

唯一ラップを決めたオーストラリアがトップで最終ポイント周回を迎えますが、ここで1着を取ったニュージーランドが逆転に成功、劇的な優勝を飾りました。

 

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3位フランス Photo:Takenori WAKO

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2位オーストラリア Photo:Takenori WAKO

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優勝のニュージーランド。大逆転劇に会場も大歓声 Photo:Takenori WAKO

終結

1位 ニュージーランド 33p

2位 オーストラリア 29p

3位 フランス 21p

 

♦全種目のリザルトはこちらで確認できます。

http://www.tissottiming.com/2019/ctrwcVI/ja-jp/Default/