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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2018-2019トラックW杯第4戦ロンドン大会2日目の日本勢は女子オムニアムで梶原悠未6位!


女子オムニアム6位の梶原悠未 Photo:Takenori WAKO


2018-2019トラックW杯第4戦ロンドン大会2日目が終了。
この日は男子ケイリン、男子マディソン、女子スプリント、女子オムニアムの4種目が行われ、日本からは女子オムニアムに梶原悠未選手が出場しました。


第2戦ミルトン大会以来の参戦となった梶原選手ですが、第2戦の7位に続き、シングルリザルトの6位!
特筆すべきは第2戦では最後のポイントレースでの得点はわずか2点でしたが、今回は13点獲得できたこと。このトップクラスが揃ったメンバーで、しかもある程度上位にいるとマークもされるという状況の中で、得点を伸ばせたことは大きな意味があると感じます。


では、現地から届いた写真とともに大会2日目の結果を振り返ります。


★女子オムニアム
日本からは梶原悠未選手が出場。
梶原選手は1種目めのスクラッチ6位、2種目めのテンポレース6位とここまで上位でまとめますが、3種目めのエリミネーションで17位と大きな着を取ってしまい、3種目終えて暫定9位で最終種目のポイントレースへ。
ポイントレースでは中盤のポイント周回で1着を2回取るなど計13点を追加し、最終的に順位を3つ上げての6位でフィニッシュ。
優勝は世界チャンピオンのKirsten WILD(オランダ)。



ポイントレースでは積極的に動いて得点を伸ばし、順位を上げた梶原 Photo:Takenori WAKO




優勝のKirsten WILD(オランダ) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Kirsten WILD(オランダ) 124p
2位 Jennifer VALENTE (アメリカ) 118p
3位 Allison BEVERIDGE(カナダ) 106p
6位 梶原悠未(日本) 81p


★男子ケイリン
日本からの出場はありません。
決勝は残り1周で先行したマティエス・ブフリ(オランダ)が逃げ切りで勝利し、第3戦に続いての優勝となりました。



勝戦ゴール Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Matthijs BUCHLI(オランダ)
2位 Mohd Azizulhasn AWANG(マレーシア)
2位 Theo BOS (Beat Cycling Club)


★女子スプリント
日本からの出場はありません。
1-2位決定戦は予選で10秒595の頭一つ抜けたタイムを出したステファニー・モートン(オーストラリア)が、Emma HINZE (ドイツ)にストレートで勝利し、2大会連続の優勝。
3-4位決定戦はロリーヌ・ファンリーセン(オランダ)がOlena STARIKOVA(ウクライナ)を下しています。



3-4位決定戦はロリーヌ・ファンリーセン(オランダ)が勝利 Photo:Takenori WAKO




1-2位決定戦はステファニー・モートン(オーストラリア)が勝利 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Stephanie MORTON(オーストラリア)
2位 Emma HINZE (ドイツ)
3位 Laurine van RIESSEN (オランダ)


★男子マディソン
17チーム出走。日本からの出場はありません。
唯一ラップを決めたデンマークが勝利。これでデンマークは第1戦から4大会連続で優勝。




優勝のデンマーク Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 デンマーク 46p
2位 イギリス 30p
3位 スペイン 21p

 2018-2019トラックW杯第4戦ロンドン大会初日レポート


初日はパラサイクリングの大会も同時開催された Photo:Takenori WAKO


2018-2019トラックW杯第4戦ロンドン大会初日が終了しています。
この日は男・女チームスプリント、男・女団体追抜の4種目が行われ、いずれも日本からの出場はありません。


今大会の各国のメンバーを見ると、開催国であるイギリスはナショナルチームに加え、トレードチームも2つ出してくるほど大人数で臨んできましたが、それ以外は第3戦までと比べるとやや人数を絞って参戦してきた国が多い印象です。
特に男子団体追抜は10チームと、これまでで一番少ないエントリー数。やはり全体的に団体種目の出場が少ない傾向となりました。
日本にとってもチャンスだったような気もするのですが、こればかりは蓋を開けてみないとわからない部分もあるので、致し方ありません。


今大会の日程は公式には12月14日(金)スタートですが、前日の13日(木)に男・女団体追抜の予選が行われていますので、初日の結果と合わせ、レポートします。
では、現地から届いた写真とともに大会前日&初日の結果を振り返ります。


★男子チームスプリント(予選・1回戦・決勝)
13チームが出走。日本からの出場はありません。
1-2位決定戦は予選1位のオランダと予選2位のイギリスの対戦となり、予選から唯一42秒台をマークしたオランダが優勝。これでオランダはこの種目4連勝。
3-4位決定戦は予選3位ドイツが予選4位ポーランドを下しています。



4位ポーランド Photo:Takenori WAKO



3位ドイツ Photo:Takenori WAKO



2位イギリス Photo:Takenori WAKO



優勝のオランダ Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 オランダ 42.789
2位 イギリス 44.186
3位 ドイツ 44.001


★女子チームスプリント(予選・1回戦・決勝)
16チームが出走。日本からの出場はありません。
1-2位決定戦は予選1位の中国と予選3位のドイツの対戦となり、ドイツが優勝を飾っています。
3-4位決定戦は予選2位オランダが予選5位フランスに勝利。



4位フランス Photo:Takenori WAKO



3位オランダ Photo:Takenori WAKO



2位ドイツ Photo:Takenori WAKO



優勝の中国 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 中国 32.771
2位 ドイツ 32.808
3位 オランダ 33.145


★男子団体追抜(予選・1回戦・決勝)
10チーム出走。日本からの出場はありません。
1-2位決定戦は予選1位のイギリスのトレードチームHuub Wattbike Test Teamと予選2位のベルギーの対戦となり、Huub Wattbike Test Teamが優勝。
3-4位決定戦は予選2位イタリアと予選5位イギリスの対戦となり、イギリスが逆転で勝利。



4位イタリア Photo:Takenori WAKO



3位イギリス Photo:Takenori WAKO



2位ベルギー Photo:Takenori WAKO



優勝のHuub Wattbike Test Team Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Huub Wattbike Test Team 3:57.726
2位 ベルギー 3:59.014
3位 イギリス 3:59.609


★女子団体追抜(予選・1回戦・決勝)
12チームが出走。日本からの出場はありません。
1-2位決定戦は予選1位のイギリスと予選3位のアメリカの対戦となりますが、予選から唯一3分20秒を切るタイムをマークしていたイギリスが圧倒的な強さで追い抜きで勝利し、第2戦から3大会連続での優勝を飾りました。
3-4位決定戦はイタリアがイギリスのトレードチームTeam Breezeを下しています。



4位Team Breeze Photo:Takenori WAKO



3位イタリア Photo:Takenori WAKO



2位アメリカ Photo:Takenori WAKO



優勝のイギリス Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 イギリス 
2位 アメリカ OVL
3位 イタリア 4:23.765

 2018-2019トラックW杯第4戦ロンドン大会は12月14日(金)〜16日(日)開催!

2週前に行われた前回のトラックW杯第3戦では、小林優香選手の女子ケイリン銅メダル獲得という嬉しいニュースに沸きましたが、今週末は第4戦ロンドン大会が開催されます。
今回の日本勢は中距離のみの参戦で、男女オムニアム、女子マディソンの3種目に出場予定です。


日本からの出場選手は以下の通りJCFより発表されています。


2018-2019 UCIトラックワールドカップ第4戦ロンドン大会
開催場所:イギリス・ロンドン
開催日程:2018年12月14日(金)〜16日(日)
◎スタッフ
監督    イアン・メルビン(中距離ヘッドコーチ)
カニック 斉藤健吾(強化支援スタッフ)
マッサー  木下遥(強化支援スタッフ)
スタッフ  レン・パーカー(強化支援スタッフ)
      ブレンダン・マーフィー(強化支援スタッフ)
      エミリー・ラッセル(強化支援スタッフ)
◎出場選手   
★中距離ナショナルチーム
橋本英也(岐阜・JPCU岐阜/チームブリヂストンサイクリング)
梶原悠未(埼玉・筑波大学
古山稀絵(東京・日本体育大学


♦大会公式サイト
http://www.trackworldcup.co.uk/


♦大会プログラム(タイムスケジュールについては直前で変わる可能性がありますのでご注意を。表記の時間は現地時間で、日本のほうが9時間進んでいます)。
https://www.uci.org/docs/default-source/2018-2019-tissot-uci-track-cycling-world-cup/competitionschedule-lon.pdf?sfvrsn=40694b54_6


♦スタートリストやリザルトは随時こちらにアップされます。
http://www.tissottiming.com/2018/ctrwcIV/ja-jp/Default/


♦エントリーリストはこちら。(12月5日時点)
◎男子
https://www.uci.org/docs/default-source/2018-2019-tissot-uci-track-cycling-world-cup/tissot-uci-track-cycling-world-cup---london--entry-list---men.pdf?sfvrsn=94c94639_4

◎女子
https://www.uci.org/docs/default-source/2018-2019-tissot-uci-track-cycling-world-cup/tissot-uci-track-cycling-world-cup---london---entry-list---women.pdf?sfvrsn=4f3006ed_4


♦インターネットでのライブ配信情報はUCIのホームページか、YouTubeの「uciチャンネル」でチェックを。12月13日現在でまだ詳細な告知は出ていませんが、これまで通りなら大会最終日のイブニングセッションが配信されると思われます。

UCIのトラックW杯サイト https://www.uci.org/track/events/tissot-uci-track-world-cup
YouTubeの「uciチャンネル」 https://www.youtube.com/user/ucichannel


公式の大会初日は14日(金)ですが、前日の13日(木)に男女団体追抜の予選が行われます。日本時間14日の早朝03:00スタート予定。


また、大会初日は日本時間14日20:00スタート予定で、男女団体追抜1回戦・決勝、男女チームスプリント予選・1回戦・決勝が行われ、いずれも日本からの出場はありません。尚、初日はパラサイクリングも行われます。

 2018-2019トラックW杯第3戦ベルリン大会最終日の日本勢は女子ケイリンで小林優香が銅メダル獲得! 太田りゆは7位。男子スプリントは深谷知広24位、新田祐大29位、渡邉一成31位。男子オムニアムは窪木一茂13位。女子マディソンは14位


女子ケイリンで銅メダルを獲得した小林優香 Photo:Takenori WAKO


2018-2019トラックW杯第3戦ベルリン大会も最終日を迎えました。
この日は男子スプリント、男子オムニアム、女子ケイリン、女子マディソン、女子500mタイムトライアルが行われました。日本は女子500mタイムトライアル以外の4種目に出場しています。


まずは、女子ケイリンで小林優香選手が銅メダル! 小林選手がW杯に参戦したのは昨シーズンからで、何度かメダルのチャンスもあったものの、あと一歩のところで及ばなかったのですが、ついに自身初のメダル獲得を果たしました。そして、日本としてもW杯の女子ケイリンでのメダル獲得は初となります!
男子のほうは脇本雄太選手をはじめ、W杯や世界選手権などのビッグレースでのメダル獲得が続いていますが、女子も小林選手が獲得したことで、今後さらなる飛躍に期待したいところです。


男子スプリントは日本勢3選手とも予選のタイムが伸びず、クリアできたのが深谷知広選手のみという、少々予想外の流れになってしまいました。


男子オムニアムには、リオ五輪以降、一旦トラック競技を離れていた窪木一茂選手が久々の登場となりました。当時とは競技内容も変わっており(かつては2日間で6種目行われ、タイムトライアル種目などもありました)、窪木選手自身手探りな部分もあったと思いますが、このハイレベルなメンバーの中でどの程度走れるのか、現状の確認という点では今回のレースは大きな意味があったのではないでしょうか。


女子マディソンは今回、中村妃智選手と橋本優弥選手という組み合わせで出場しましたが、やはりこの種目において現状の日本は、上位勢とかなりの実力差があることは否めません。


では、現地から届いた写真とともに大会最終日の結果を振り返ります。


★女子ケイリン
日本からは小林優香選手と太田りゆ選手が出場。
2着上がりの1回戦は小林選手1着、太田選手2着で両選手とも2回戦へ駒を進めます。
2回戦第1ヒートに出走した太田選手は後方から追い上げられず5着で7-12位決定戦へ。第2ヒートの小林選手は残り1周5番手から内をついて上がり、3着で入線し決勝進出を決めます。
勝戦、小林選手は残り1周4番手の位置から3着に食い込み、銅メダルを獲得! 優勝は第1戦に続き2勝目のロリーヌ・ファンリーセン(Beat Cycling Club)。
7-12位決定戦の太田選手は先行したリ・ヘジン(韓国)の番手から差して1着、最終順位を7位で終えています。




7-12位決定戦。太田は先行したリ・ヘジン(韓国)をゴール前で差して1着 Photo:Takenori WAKO



1-6位決定戦。残り1周でロリーヌ・ファンリーセン(Beat Cycling Club)が先行、小林は4番手の位置 Photo:Takenori WAKO



ゴール。小林は3着に入り、見事銅メダルを獲得! Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Laurine van RIESSEN (Beat Cycling Club)
2位 Emma HINZE (ドイツ)
3位 小林優香(ドリームシーカー)
7位 太田りゆ(日本)


★男子スプリント
日本からは渡邉一成選手、新田祐大選手、深谷知広選手が出場。
上位28名が通過となる予選は、深谷選手が9秒926で24位、新田選手が9秒954で29位、渡邉選手が10秒012で31位となり、深谷選手のみが次の1/16決勝へ。1/16決勝でレビィ・マクシミリアン(ドイツ)と対戦した深谷選手は敗れ、ここで敗退。
優勝は3大会連続となるマシュー・グレッツァー(オーストラリア)。



10秒012の31位で予選敗退となった渡邉一成 Photo:Takenori WAKO



9秒954の29位で予選敗退となった新田祐大 Photo:Takenori WAKO



9秒926の24位で予選通過の深谷知広 Photo:Takenori WAKO



1/16決勝でレビィ・マクシミリアン(ドイツ)に敗れた深谷 Photo:Takenori WAKO



3-4位決定戦はRayan HELAL (フランス)がRUDYK Mateusz(ポーランド)を下した Photo:Takenori WAKO



1-2位決定戦は絶好調のマシュー・グレッツァー(オーストラリア)がストレートでマティエス・ブフリ(Beat Cycling Club)に勝利 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Matthew GLAETZER(オーストラリア)
2位 Matthijs BUCHLI(Beat Cycling Club)
3位 Rayan HELAL (フランス)
24位 深谷知広(日本)
29位 新田祐大(日本)
31位 渡邉一成(JPC)


★男子オムニアム
日本からは窪木一茂選手が出場。
窪木選手は1種目めのスクラッチを11位でスタートし、2種目めのテンポレースでは1点獲得して12位と、10位台の順位が続きますが、得意とする3種目めのエリミネーションで7位となり、ここで総合順位を上げ、3種目終わった時点で暫定8位で最後のポイントレースを迎えます。ポイントレースでは積極的に動いていきますが、なかなか得点には繋がらず、5点獲得するも順位は落とす結果となり、最終的に13位でフィニッシュしました。
優勝は3種目終えて暫定2位から、首位のAlber TORRES BARCELO(スペイン)とのシーソーゲームを制したサム・ウェルスフォード(オーストラリア)。



エリミネーションで上位に入り、暫定総合も8位まで上げた窪木一茂 Photo:Takenori WAKO



シングルリザルトも期待されたが、窪木は最終的に13位でレースを終える Photo:Takenori WAKO




優勝はジャパントラックカップなどでも来日しているサム・ウェルスフォード(オーストラリア) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Sam WELSFORD (オーストラリア) 128p
2位 Alber TORRES BARCELO(スペイン) 118p
3位 Jan Willem van SCHIP(オランダ) 113p
13位 窪木一茂(日本) 71p


★女子マディソン
18チーム出走。日本からは中村妃智選手と橋本優弥選手が出場。
日本はポイントには絡めず、14位でレースを終えました。
優勝は全てのポイント周回で得点したイギリス。これで2大会連続での優勝となっています。



14位の日本 Photo:Takenori WAKO



中村妃智 Photo:Takenori WAKO



橋本優弥 Photo:Takenori WAKO



3位ベルギー Photo:Takenori WAKO



2位デンマーク Photo:Takenori WAKO



優勝のイギリス Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 イギリス 37p
2位 デンマーク 28p
3位 ベルギー 14p
14位 日本(中村・橋本) 0p


★女子500mタイムトライアル
11名が出走。日本からの出場はありません。
予選上位8名による決勝では、予選3位のOlena STARIKOVA(ウクライナ)が、世界チャンピオンのミリアム・ウェルテ(ドイツ)らを抑え、優勝を飾っています。



3位Daria SHMELEVA(Gazprom-Rusvelo) Photo:Takenori WAKO



2位Miriam WELTE(ドイツ) Photo:Takenori WAKO



優勝のOlena STARIKOVA(ウクライナ) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Olena STARIKOVA(ウクライナ) 33.210
2位 Miriam WELTE(ドイツ) 33.400
3位 Daria SHMELEVA(Gazprom-Rusvelo) 33.435


♦全種目のリザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/2018/ctrwcIII/ja-jp/Default/

 2018-2019トラックW杯第3戦ベルリン大会2日目の日本勢は男子ケイリンで新田祐大9位、渡邉一成13位。女子スプリントは小林優香21位、太田りゆ28位。女子オムニアムは古山稀絵21位


男子ケイリン9位の新田祐大 Photo:Takenori WAKO


2018-2019トラックW杯第3戦ベルリン大会2日目が終了。
この日は男子ケイリン、男子1kmタイムトライアル、男子マディソン、女子スプリント、女子オムニアムが行われました。日本は男子ケイリン、女子スプリント、女子オムニアムの3種目に出場。


まず、男子ケイリンには今シーズンのW杯は今回が初参戦となる渡邉一成選手と新田祐大選手が出場。新田選手が2回戦進出を果たしましたが、惜しくも決勝には進めず、9位となっています。


女子スプリントは、小林優香選手が11秒フラットで20位、太田選りゆ選手が11秒3の28位で、両選手とも予選はクリアしましたが、次の1/16決勝で敗退。これはもちろん男子も同じですが、下位での予選通過は先の勝ち上がりが非常に厳しくなってしまいます。小林選手は第1戦では11秒を切るタイムを出していますが、やはり少しでも上に勝ち上がるためにはコンスタントに10秒台が必要となりそうです。


女子オムニアムには、W杯では初めてこの種目に挑戦する古山稀絵選手が出場しましたが、オリンピックの枠取り期間に突入した今シーズンは各国ともトップメンバーが揃い、その中での戦いはやはり厳しいものがありました。


では、現地から届いた写真とともに大会2日目の結果を振り返ります。


★男子ケイリン
日本からは渡邉一成選手と新田祐大選手が出場。
1着上がりの1回戦は渡邉選手が3着、新田選手が2着でともに敗者復活戦へ。同じく1着上がりの敗者復活戦、渡邉選手は2着で敗退となりますが、新田選手は1着で2回戦進出を決めます。
2回戦第1ヒートに出走した新田選手は惜しくも4着となり、決勝進出はならず。失格者が出たことで5人でのレースとなった7-12位決定戦は3着となり、最終的に9位でレースを終えました。。
優勝はマティエス・ブフリ(Beat Cycling Club)。



1回戦敗退となった渡邉一成 Photo:Takenori WAKO



2回戦に進出するも決勝進出はならなかった新田祐大 Photo:Takenori WAKO



1-6位決定戦。安定した強さを誇るブフリが優勝 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Matthijs BUCHLI(Beat Cycling Club)
2位 Matthew GLAETZER(オーストラリア)
3位 Mohd Azizulhasn AWANG(マレーシア)
9位 新田祐大(日本)
13位 渡邉一成(JPC)


★女子スプリント
日本からは小林優香選手と太田りゆ選手が出場。
上位28名がクリアとなる予選は、小林選手が11秒017の20位、太田選手が11秒336の28位で次の1/16決勝へ。
1/16決勝では、太田選手は第2戦銀メダルのEmma HINZE (ドイツ)、小林選手は予選13位のシモーナ・クルペシカイテ(リトアニア)に敗れ、両選手ともここで敗退。
1-2位決定戦はステファニー・モートン(オーストラリア)がストレートでアナスタシア・ボイノワ(Gazprom-Rusvelo)を下し、優勝を飾りました。3-4位決定戦は3本目までもつれながらもOlena STARIKOVA(ウクライナ)がダリア・シャメレワ(Gazprom-Rusvelo)に勝利。



11秒017で予選20位の小林優香 Photo:Takenori WAKO



太田りゆは11秒336で予選28位 Photo:Takenori WAKO



小林は1/16決勝で敗れる Photo:Takenori WAKO



太田も1/16決勝で敗れ、日本勢はここで敗退となった Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Stephanie MORTON(オーストラリア)
2位 Anastasiia VOINOVA(Gazprom-Rusvelo)
3位 Olena STARIKOVA(ウクライナ
21位 小林優香(ドリームシーカー)
28位 太田りゆ(日本)


★女子オムニアム
日本からは古山稀絵選手が出場。
古山選手は1種目めのスクラッチを17位でスタートしますが、2種目めのテンポレースではラップされての21位となり、大きくポイントを失ってしまいます。3種目めのエリミネーションでも20位と大きな着が続き、3種目終えて暫定21位で最終種目ポイントレースへ。ポイントレースでは落車に巻き込まれながらも2点獲得しますが、順位は上げられず、最終的に21位でフィニッシュとなりました。
優勝は3種目1位での暫定トップから、ポイントレースでも逆転を許さず、そのまま逃げ切ったケイティ・アーチボルド(イギリス)。



暫定21位で最終種目のポイントレースを迎えた古山稀絵 Photo:Takenori WAKO





暫定首位のアーチボルドが落車し、古山を含む数人の選手が巻き込まれる Photo:Takenori WAKO



アクシデントがありながらもトップを守り切ったアーチボルドが優勝 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Katie ARCHIBALD (イギリス) 132p
2位 Letizia PATERNOSTER (イタリア) 118p
3位 Jennifer VALENTE(アメリカ) 116p
21位 古山稀絵(日本) 13p


★男子マディソン
18チーム出走。日本からの出場はありません。
唯一ラップを決めたデンマークが勝利し、これで第1戦から3大会連続での優勝となりました。



2位イギリス Photo:Takenori WAKO




優勝のデンマーク Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 デンマーク 44p
2位 イギリス 30p
3位 ドイツ 24p


★男子1kmタイムトライアル
17名が出走。日本からの出場はありません。
上位8名が決勝に進む予選では1位Quentin LAFARGUE (フランス)と2位ヨアヒム・アイラース (ドイツ)が1分フラットのタイムをマーク。決勝でも僅差の争いとなるも、アイラースが優勝を手にしています。



3位テオ・ボス(Beat Cycling Club) Photo:Takenori WAKO



2位Quentin LAFARGUE (フランス) Photo:Takenori WAKO




優勝のヨアヒム・アイラース (ドイツ) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Joachim EILERS(ドイツ) 1:00.645
2位 Quentin LAFARGUE (フランス) 1:00.660
3位 Theo BOS (Beat Cycling Club) 1:00.868

 2018-2019トラックW杯第3戦ベルリン大会初日の日本勢は男子チームスプリント9位、女子団体追抜15位


男子チームスプリントは1回戦進出ならず9位 Photo:Takenori WAKO



女子団体追抜は予選敗退の15位 Photo:Takenori WAKO


2018-2019トラックW杯第3戦ベルリン大会初日が終了しました。
この日は男・女チームスプリント、男・女団体追抜の4種目が行われ、日本は男子チームスプリントと女子団体追抜に出場しています。


まず男子チームスプリント。今季のW杯では1戦、2戦はエントリーせず、今回が初参戦となりましたが、44秒328で9位。1回戦進出はなりませんでした。
他チームのタイムを見ても、やはり確実に1回戦進出を決めるには43秒台に乗せたいところです。


女子団体追抜は4分38秒119で15位、まさかの最下位に…。順位もさることながら、やはり気になるのはタイム。バンクの特性などもあるので、一概には比べられませんが、前回の第2戦では同じメンバーで31秒台を出していることを考えると、今回の結果はとても心配になります。
イアン・メルビンコーチによれば直前まで調子は良く、「なぜこうなったのか原因がわからない」と話しているようですが、男子ともども今シーズンは試合での調子の波が激しく、なかなか安定したタイムが出せないことが気掛かりです。
団体追抜は男女ともに次戦のロンドン大会にはエントリーしておらず、来年1月上旬のアジア選手権に勝負を懸ける戦略のようですが、この不安定さを解消できないと、少々危うい感じがします…。


では、現地から届いた写真とともに大会初日の結果を振り返ります。


★男子チームスプリント(予選・1回戦・決勝)
15チームが出走。日本からは雨谷一樹選手、新田祐大選手、渡邉一成選手が出場。
日本は予選で44秒328の9位となり、上位8チームによる1回戦には進出できず。
1-2位決定戦は予選1位のオランダと予選2位のイギリスの対戦となり、オランダが勝利。オランダはこれで第1戦から3大会連続で優勝。
3-4位決定戦はドイツがオランダのトレードチーム、Beat Cycling Club を下しています。



1走雨谷・2走新田・3走深谷で臨んだ日本は44秒328で9位 Photo:Takenori WAKO



4位Beat Cycling Club Photo:Takenori WAKO



3位ドイツ Photo:Takenori WAKO



2位イギリス Photo:Takenori WAKO



優勝のオランダ Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 オランダ 42.467
2位 イギリス 42.981
3位 ドイツ 43.788
9位 日本(雨谷・新田・渡邉) 44.328


★女子チームスプリント(予選・1回戦・決勝)
16チームが出走。日本からの出場はありません。
1-2位決定戦は予選1位のロシアのトレードチーム、Gazprom-Rusveloと予選4位のドイツの対戦となり、Gazprom-Rusveloが優勝を飾っています。
3-4位決定戦は中国がオランダに勝利。



3位中国 Photo:Takenori WAKO



2位ドイツ Photo:Takenori WAKO



優勝のGazprom-Rusvelo Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Gazprom-Rusvelo 32.633
2位 ドイツ 32.922
3位 中国 33.336


★男子団体追抜(予選・1回戦・決勝)
18チーム出走。日本からの出場はありません。
1-2位決定戦は予選1位のオーストラリアと予選2位のデンマークとの対戦となり、4分51秒台を叩き出したオーストラリアが優勝。
3-4位決定戦はカナダがイギリスのトレードチーム、Huub Wattbike Test Team に勝利。



4位Huub Wattbike Test Team Photo:Takenori WAKO



3位カナダ Photo:Takenori WAKO



2位デンマーク Photo:Takenori WAKO



優勝のオーストラリア Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 オーストラリア 3:51.210
2位 デンマーク 3:54.703
3位 カナダ 3:56.339


★女子団体追抜(予選・1回戦・決勝)
15チームが出走。日本からは中村妃智選手、古山稀絵選手、橋本優弥選手、吉川美穂選手が出場。
日本は予選で4分38秒119の15位となり、1回戦進出はなりませんでした。
1-2位決定戦は予選1位のオーストラリアと予選2位のイギリスの対戦に。両チームとも予選から4分20秒を切るタイムをマークしていましたが、互いに16秒台というハイレベルな戦いとなった決勝を制したのはイギリス。第2戦に続いて2連勝となりました。
3-4位決定戦はカナダがイタリアを追い抜きで下しています。



中村・古山・橋本・吉川で臨んだ日本は4分38秒119で15位 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 イギリス 4:16.153
2位 オーストラリア 4:16.413
3位 カナダ
15位 日本(中村・古山・橋本・吉川) 4:38.119

 2018-2019トラックW杯第3戦ベルリン大会は11月30日(金)〜12月2日(日)開催!

前回の第2戦から1ヶ月ほど空き、今週末は第3戦となるベルリン大会が開催。
日本からの出場選手は以下の通りJCFより発表されています。


2018-2019 UCIトラックワールドカップ第3戦ベルリン大会
開催場所:ドイツ・ベルリン
開催日程:2018年11月30日(金)〜12月2日(日)
◎スタッフ
監督    ブノワ・ヴェトゥ(短距離ヘッドコーチ)
      イアン・メルビン(中距離ヘッドコーチ)
カニック 高橋優平(強化支援スタッフ)
      斉藤健吾(強化支援スタッフ)
マッサー  中山真臣(強化支援スタッフ)
      木下遥(情報科学スタッフ)
スタッフ  田畑昭秀(情報科学スタッフ)
      レン・パーカー(強化支援スタッフ)   
      ロバート・スタンレー(強化支援スタッフ)
      エミリー・フランチェスカ(強化支援スタッフ)
      アリス・ボナミ(通訳)
総務    齊藤真未(JCFスタッフ)
◎出場選手
★短距離ナショナルチーム
新田祐大(JPCA・JPCU福島)
深谷知広(JPCA・JPCU愛知)
雨谷一樹(JPCA・JPCU栃木)
太田りゆ(JPCA・JPCU埼玉)
★ジャパン・プロフェッショナル・サイクリスト・アソシエーションチーム(JPC)
渡邉一成(JPCA・JPCU福島)
★ドリームシーカーチーム(DSR)
小林優香(JPCA・JPCU福岡)
★中距離ナショナルチーム
窪木一茂(福島・チームブリヂストンサイクリング)
中村妃智(千葉・日本体育大学/日本写真判定
古山稀絵(東京・日本体育大学
橋本優弥(岐阜・鹿屋体育大学
吉川美穂(和歌山・Live GARDEN Bici Stelle)
上野みなみ(鹿児島・シエルブルー鹿屋)


♦大会公式サイト
https://www.trackcycling-berlin.com/


♦大会プログラム(タイムスケジュールについては直前で変わる可能性がありますのでご注意を。表記の時間は現地時間で、日本のほうが8時間進んでいます)。
https://www.uci.org/docs/default-source/2018-2019-tissot-uci-track-cycling-world-cup/competitionschedule-berlin-as-of-31.10.pdf?sfvrsn=390df9dd_6


♦スタートリストやリザルトは随時こちらにアップされます。
http://www.tissottiming.com/2018/ctrwcIII/ja-jp/Default/


♦11月21日付けで発表されているエントリーリストはこちら。
◎男子
https://www.uci.org/docs/default-source/2018-2019-tissot-uci-track-cycling-world-cup/tissot-uci-track-cycling-world-cup-berlin-entry-list---men.pdf?sfvrsn=10a38e1_6
 
◎女子
https://www.uci.org/docs/default-source/2018-2019-tissot-uci-track-cycling-world-cup/tissot-uci-track-cycling-world-cup-berlin-entry-list-women.pdf?sfvrsn=8c18037e_6
 

♦インターネットでのライブ配信情報はUCIのホームページか、YouTubeの「uciチャンネル」でチェックを。11月29日現在でまだ詳細な告知は出ていませんが、これまで通りなら大会最終日のイブニングセッションが配信されると思われます。

UCIのトラックW杯サイト https://www.uci.org/track/events/tissot-uci-track-world-cup
YouTubeの「uciチャンネル」 https://www.youtube.com/user/ucichannel



大会初日となる明日11月30日(金)は、日本時間19:00より競技スタート予定。
男女団体追抜(予選・1回戦・決勝)、男女チームスプリント(予選・1回戦・決勝)が行われ、日本は女子団体追抜と男子チームスプリントにエントリーしています。